セレクトセールは今年で21回目。ノーザンファームの吉田勝己代表は「馬主の馬を見る目が肥えてきた」と言った。2日間の1億円超え馬39頭は11頭の種牡馬によるもの。サンデーサイレンス産駒全盛期や、ディープインパクト1強時代とは違う群雄割拠の種牡馬戦国時代へ突入した。血統のブランドに惑わされず、見た目、動きを総合的に吟味して、本当にいい馬に投資する馬主が増えた。

 一方で海外の関係者は、敷居が高いと感じたのではないか。1頭当たりの平均は4311万円。例年に増して香港、オーストラリア、米国、欧州から多くの関係者が来日。彼らはセリに参戦こそしたが、序盤で早々に白旗を揚げた。海外陣営は総じて「高いセリ」というイメージを抱いた。取引自体はもちろんフェア。馬もいうまでもなく良質だが、出資分を回収するには相応の結果も求められる。世界的競馬組織クールモアも今年は姿を見せずじまい。来年以降は外国勢がぱたりと来なくなってしまうのでは? と余計な不安を抱くほどのセリだった。【松田直樹】

  1. 極ウマくんの星占い
  2. 16年ぶりJRA女性ジョッキー藤田菜七子まとめ