<セレクトセール2018>◇初日◇9日◇北海道・苫小牧市

 馬主同士の熱い戦いだ。国内最大のサラブレッド市場「セレクトセール2018」が9日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで開かれた。初日は1歳馬部門が行われ、“ダノン”の冠名で知られる野田順弘オーナー(名義は(株)ダノックス)が、この日最高額となる2億5000万円でキングスローズの17(牡、父ディープインパクト)を落札した。今年のダービーで所有馬ダノンプレミアムが1番人気6着に敗退。その悔しさを糧に、次世代に頂点への夢を託した。(落札額は全て税抜き)

 最も好きな番号に、光り輝く原石がいた。上場番号21番。キングスローズの17が壇上に上がると、冠名“ダノン”の野田順弘オーナーが攻めに転じた。スタート価格は1億円。絶対に降りない。小さく上げる右手に強い意志を込めて、この日最高となる2億5000万円で振り切った。野田オーナーは「ブラックジャックの21で縁起もいい。その番号にいい馬がいて余計気になっていた。ロマンですから。値段は度外視」と目尻に深いしわをこしらえた。

 幼さの残る鹿毛の馬体が光る。先日のエプソムCを勝った昨年ダービー10着馬サトノアーサーの全弟だ。「馬には夢と希望がある。ダノンプレミアムで抱いた夢をもう1度見たい」。プレミアムは3戦無敗で朝日杯FS優勝後、弥生賞完勝で3冠濃厚と目された。ザ石で皐月賞をパスしてもダービーは1番人気。6着に敗れたが、頂点に手をかけたことで、大枚をはたく気持ちに拍車がかかった。今度こそダービーを。その熱さは会場で際立っていた。

 この日は米3冠馬アメリカンファラオ産駒のクリスプの17(牡)を1億8000万円で競り落とすなど、5頭中3頭が億超え。所有馬に“ミッキー”の冠名を授ける妻みづきオーナーとの夫婦合計落札金額は、9頭で11億円を超えた。この春、みづきオーナー所有の同セール出身馬ミッキーロケットが宝塚記念を勝ち、夫婦でのG1勝ちは通算9勝。2桁G1勝利到達も近い。「目標はクラシックですね。ダービーを取りたい」。惜しみない投資が芽吹くのは来年の夏以降となる。夢のクラシック制覇に豪華ラインアップで挑みにいく。【松田直樹】

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