<オジュウの挑戦(4)>

 オジュウチョウサンの長沼昭利厩務員(54)は東京競馬場で生まれ育った。父昭二さんは「天馬」と呼ばれたトウショウボーイの担当厩務員。父の周囲にはいつも取材の輪があったという。「憧れていた。俺もオジュウに出会えて、夢がかなったんだ。ぬいぐるみにしてもらったし、こんな馬を担当できて、大変だけど幸せだよ」。父と深く競馬の話はしないが、「脚は大丈夫かって聞いてくることはある。やっぱり厩務員だね」。

 開成山特別は「天才騎手武」と「腕利き厩務員長沼」の2代目コンビ結成になった。「トウショウボーイが勝った有馬記念(76年)で乗ってたのが武邦彦さん(武豊の父)だったんだ。前走は正直あと1週、2週あれば万全って状態だと思っていたけど、あのレコード。オジュウ、ごめんなって謝ったよ。今回もどんな競馬になるかはわからないけど、これだけ偉大な馬なんだ。勝っても負けても絶対に言い訳はしたくない。ただ、結果を待つだけ」。絶対王者オジュウを信じ、福島のターフへ送り出す。(おわり)

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