ジャスティファイ(牡3)がベルモントSを勝ち、77年シアトルスルー以来、史上2頭目の無敗の3冠馬となりました。同馬の父は15年に死んだスキャットダディで、芝、ダートを問わず優秀な短距離馬を多く輩出し、その父は日本に輸入されたヨハネスブルグ。見事に2400メートルを克服し、2月のデビューから6連勝。最初の3冠馬サーバートン(1919年)から99年間で13頭目の3冠馬となり、わずか111日間での3冠馬誕生となりました。

 ゼニヤッタやアロゲートで知られるM・スミス騎手は今年52歳で、最高齢3冠騎手。もちろんジャスティファイの実力あっての栄光ですが、後続の猛追を半馬身しのいで逃げ切った2冠目のプリークネスSはベテランの腕がものを言った勝利でした。

 B・バファート調教師(65)は15年にアメリカンファラオで3冠を手にするまで3冠挑戦で4度失敗。アメリカンファラオによって5週間でG1を3つ勝つノウハウをつかんだのかもしれません。

 ジャスティファイの今後ですが、ケンタッキーダービーと同じチャーチルダウンズ競馬場で開催されるBCクラシック(G1、ダート2000メートル、11月3日)を花道に引退し、来春からケンタッキーで種牡馬入りとの報道も流れています。

 ジャスティファイは3冠レース期間中に拠点としたケンタッキーを経由して西海岸のデルマー競馬場に戻って歴戦の疲れを癒やした後、再び東へ。アメリカンファラオも勝利したハスケル招待H(G1、ダート1800メートル、7月29日=モンマスパーク)への参戦が濃厚。「真夏のダービー」の異名を持ち78年の3冠馬アファームドやアメリカンファラオなど名馬が挑んで敗れたことで「王者の墓場」という物騒な別名を持つ8月25日のトラヴァーズS(G1、ダート2000メートル、8月25日=サラトガ)の出走については、相性の悪さを信じているのかバファート師がどうも乗り気でないようです。【奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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