18年の函館競馬は「定番」と「トレンド」を追え。今週から夏の北海道シリーズが開幕。昨年に続いて本紙予想を務める松田記者が過去3年間(15~17年)のデータを参考に函館競馬のポイントを伝授する。馬力のハービンジャー産駒、“北海道の顔”岩田騎手&須貝厩舎は今年も活躍の予感。新興勢力のディープインパクト産駒、昨年リーディングの吉田隼騎手の爆発も見どころだ。

 梅雨の本州から函館に逃げてきたのはいいが、涼しさが想像を超えていた。今日12日の最高気温は10度台前半だそう。しかも雨予報。快適を通り越して寒い。活イカは後日にし、ひとまずジンギスカンとスープカレーで体を温めたい。

 でも、気持ちは燃えている。昨年に続き、函館本紙予想を担当。昨年12レース中10レース的中なんて日も。おいしい思いができる理由は1つ。美浦と栗東からの直前輸送組を除けば、理論上は競馬場に滞在する出走馬の9割以上の取材が可能だから。キーワードは「定番」と「トレンド」。“二刀流”のデータをベースに取材を馬券に結びつける。

 昨年の開幕週の芝はレコードが5回も更新される超高速馬場。函館競馬場の馬場造園課によると、芝の高速化は天候状況が重なり馬場が乾燥したことが要因だという。芝で15年4勝、16年3勝だったディープインパクト産駒は17年7勝とブームに乗った。力のいる洋芝だろうと、良馬場ならば軽い走りのディープ産駒でも活躍は可能だ。今年は冬季に雪が多かったため路盤が硬化。そのためシャタリングを4月に行い、現在は適度にクッションの利く芝を保っている。

 開催序盤はディープ産駒狙い。芝が荒れる後半は既成勢力の馬力タイプを見直す手だ。過去3年は16勝のハービンジャー、ステイゴールド産駒の2強。前者は欧州で活躍した父の産駒らしくパワーも兼備。重馬場4勝(勝率25%)と芝が荒れるほど勝率が上がる。

 騎手なら岩田騎手、厩舎は須貝厩舎が函館の顔。岩田騎手は15年以降、断トツの49勝を挙げた。最多286鞍に騎乗しながら、全体2位の連対率33・9%には驚きだ。困ったら馬柱から名手岩田の名前を探したい。ただ、昨年16勝でリーディング獲得の吉田隼騎手は特別競走8勝と大暴れ。今年も北の大地で覚醒した勝負強さは発揮される? 

 この夏から昨年まで16年間北海道シリーズを支えてきた松末記者が不在。昼夜問わず函館の街を攻め抜いた「広角打法」を継承するのは自分しかいないはず。硬軟織り交ぜた本紙予想をご期待あれ。【松田直樹】

 ◆シャタリングとは 振動するナタ状の回転刃で芝馬場に一定間隔で切り込みを入れていく作業。路盤を大きく揺さぶってほぐし、エアレーション(地面に穴を開け空気を送り込む作業)以上に馬場のクッション性を高める効果がある。

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