<エプソムC>◇10日=東京◇G3◇芝1800メートル◇3歳上◇出走16頭

 2番人気のディープインパクト産駒サトノアーサー(牡4、池江)が直線で抜け出し、待望の重賞初制覇を果たした。テン乗りの戸崎圭太騎手(37)騎乗で勝ちタイムは1分47秒4(重)。1番人気ダイワキャグニー(牡4、菊沢)は14着に敗れた。マーメイドSはアンドリエッテ(牝6、牧田)が勝ち、同産駒の同一日のJRA重賞勝利は8度目。

 梅雨前線が停滞する中、サトノアーサーが過去10戦の鬱憤(うっぷん)を晴らす走りを見せた。「ゲートは出てみないと分からないけど、大外枠なのでなるべく中団につけたかった。思ったよりいい位置になったし、終始手応えがよかった」。戸崎騎手が意識していたスタートは抜群の反応だった。横一線に10頭近くが並ぶ形から内を2、3度確認し、余裕を持って中団まで下げた。16組の人馬が思い思いの進路を選んだ直線は、真ん中で逃げ粘る僚馬スマートオーディンの外から直線半ばで先頭に立った。後ろから迫るハクサンルドルフ、グリュイエールの猛追をしのぎきった。

 鳴尾記念に続く2週連続で重賞を制した池江師の言葉が会心のレースを物語る。「だいぶトモ(後肢)に力がついたし、ハミにもたれるところもなくなった。いいスタートにつながったし、ポジションを奪いにいっても、おさまることができると(騎手に)伝えていたので」。後方待機策の末脚自慢が見事な好位抜け出しを決めた。

 きさらぎ賞2着、毎日杯2着、神戸新聞杯3着など重賞では、あと1歩の結果が続いたが、デビュー11戦目のタイトル奪取。鞍上は「まだよくなりそうな感じの馬」と賛辞を送る。池江師は「やっと勝たせられたが、まだまだこれから。緩かった馬にだいぶ芯が通った。良馬場ならもっと切れると思う」と期待を寄せる。

 今後はもう1戦するか、夏場を休養に充てるか、オーナーと相談して決められる。池江師は「昨年は菊花賞を走らせましたが、距離的には1600、1800、2000メートルの馬。秋の天皇賞とかを視野に進めていきたい」と目標に掲げた。【木南友輔】

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