<仏ダービー>◇G1◇3日=シャンティイ◇芝2100メートル◇3歳◇出走16頭◇1着賞金85万7100ユーロ(約1億1140万円)

 ディープインパクト産駒スタディオブマン(牡、仏、P・バリー)が制し、フランス3歳牡馬の頂点に立った。ステファン・パスキエ騎手騎乗で勝ちタイムは2分7秒44。前日の英ダービーは人気を集めていたサクソンウォリアーが4着に敗れたが、日本ダービー馬ワグネリアンに続き、ディープインパクト産駒が日仏2カ国制覇を果たした。現地取材の様子を詳報する。

 スタディオブマン、アレ(行け)、スタディオブマン、アレ(行け)。場内実況と観衆が絶叫する。白い帽子、紺と水色の勝負服は道中で16頭の馬群のほぼ中央。直線の残り200メートルで早めに先頭へ立つと、最後は他馬の猛追をしのぎきった。地元勢に加え、英愛からも強豪が集う仏ダービー(正式名称はジョッケクラブ賞)。日本最強馬ディープインパクトの産駒が勝つ、歴史的瞬間がやってきた。

 強烈な陽光が照り付け、好天の良馬場。パスキエ騎手が喜びを爆発させて引き揚げてくる。拍手とともに、「ディープインパクト」「ジャポン」「ジャパニーズ」の声があちらこちらで上がった。日本ダービーのワグネリアンに続き、英国、フランスとディープ産駒の3カ国ダービー制覇が期待された週末。2日(日本時間3日未明)の英ダービーでは断然人気サクソンウォリアーが敗れたが、その翌日の快挙となった。

 前哨戦のグレフュール賞を制し、仏2000ギニー覇者オルメドに次ぐ2番人気だったが、その力を存分に知らしめた。来場していた社台ファームの吉田照哉代表は地元メディアから取材を受け、「ディープは素晴らしい種牡馬です。ニアルカスファミリーとの付き合いは何十年と続いている。彼らは何度も日本を訪れて馬を見てきた。よかったんじゃないかな」と称賛する。

 名門ニアルカス家が日本へ送ったセカンドハピネス。ディープインパクトと交配され、アイルランドで生まれたのが、スタディオブマンだった。祖母が名牝ミエスク(キングマンボの母)。半兄マンボネフューは日本で走り、近親にはドバイターフ覇者リアルスティールがいる。「これまでも日本へ繁殖牝馬を送ってきましたが、最高の結果が出ました」と馬主代理のアラン・クーパー氏は喜んだ。

 今後については秋まで休養するプランもあり、「まだわからない」とクーパー氏。「たくさんの選択肢がある。秋は凱旋門賞ももちろん、その1つになる」。最近では15、16年にイラプトでジャパンCに参戦した陣営。「ジャパンCも素晴らしい。来年行きたいね」とリップサービスも出た。

 管理するバリー師に秋の最大目標を聞くと、笑みを浮かべ、「アークデトリオンフ(凱旋門賞)」と明言した。10月、新装ロンシャン競馬場でディープインパクトの子が凱旋門賞を制する日がくるかもしれない。【木南友輔】

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