<天皇賞・春>◇29日=京都◇G1◇芝3200メートル◇4歳上◇出走17頭

 3着のクリンチャーが今秋の凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月7日=仏ロンシャン)へ、武豊騎手の手綱で向かうことが決まった。レース後に宮本師が発表した。前哨戦のフォワ賞(G2、芝2400メートル、9月16日=同)から本番へ向かうローテで世界の頂点を目指す。「宝塚記念は使わず、この後は大山ヒルズに放牧に出ます。レースは、武豊騎手に乗ってもらいます」と師が明らかにした。

 G1初タイトルを狙った天皇賞・春は、騎乗停止中の武豊騎手に代わり、三浦騎手の手綱。道中は好位の直後で折り合いに専念し、直線は力強く伸びたが、勝ち馬から首+半馬身差の3着に敗れた。初騎乗だった鞍上は「思ったような位置を取れなかったが、道中はリラックスして走ってくれた。直線の追い比べで、上位には負けてしまったけど、いい経験になったし今後が楽しみ。騎乗依頼をくださったオーナーには感謝していますし、勝ってそれに応えたかった。馬はベストを尽くしてくれました」と振り返った。【辻敦子】

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