<天皇賞・春:1週前追い切り>

 まずは国内制圧へ-。昨年の菊花賞2着馬クリンチャー(牡4、宮本)が18日、天皇賞・春(G1、芝3200メートル、29日=京都)の1週前追い切りに臨んだ。Cウッドで末脚を伸ばして6ハロン83秒8-12秒4。首をリズム良く上下させ、ぬかるんだ馬場を軽快に駆け抜けた。宮本師は「今日は満点。前回は中距離の仕上げをしてしまって、仕上がりが良すぎて引っ掛かったのでは。今回は菊花賞と同じようにやっている」と説明。長距離仕様にすべく、追い詰めすぎないように調整されている。

 強力4歳世代の中でも代表格にまで上り詰めた。トレーナーは「この1年で急激に成長している。去年はひ弱でまだ完成されてなかった。ズブいイメージだったけど、パワーアップして引っ掛かるぐらいの馬になった」と目を細める。京都記念はG1馬4頭を撃破。堂々と大舞台に挑む。

 飛躍の秋へつなげたい。すでに凱旋門賞の登録手続きを進めているが、今は春の盾しか眼中にない。「ここで結果を出して秋につなげたい」。来週の最終追い切りには武豊騎手がまたがる予定。「平成の盾男」を背に、念願のビッグタイトルを目指す。【太田尚樹】

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