<厩舎別注目2歳馬:池江厩舎>

 来年のクラシックホースを探せ! 6月から始まる2歳戦を前に、日刊スポーツでは東西有力厩舎を徹底取材。「POG特集」として水曜付の紙面で連載する。第1回は栗東・池江厩舎。池江厩舎はディープインパクト(DI)産駒11頭にフランケル産駒5頭など世界がうらやむラインアップだ。

 “世界基準”の顔ぶれだ。DI産駒11頭にフランケル産駒5頭。セール落札額とクラブ募集額を合計すれば優に20億円を超える。

 まずはDI産駒の「2億円カルテット」だ。イルーシヴウェーヴの16(牡)は530キロ超の雄大な馬体が目を引く。母はフランスのクラシックを制覇。当歳時にセレクトセール2億8000万円の同年最高額がついた。池江師は「迫力がある。でかいけど33秒台前半の脚が使えそう」と見込む。8~9月のデビューも視野に入れている。

 同2億7000万円のリッスンの16(牡)はタッチングスピーチの全弟にあたる。「コンパクトでいかにもディープ産駒らしい体形」。夏の札幌への入厩が検討されている。同2億6000万円のシルヴァースカヤの16(牡)は種牡馬入りしたシルバーステートの全弟。「動きが柔らかくて切れがありそう。脚元が弱い血統なので、そこだけ注意したい」。順調なら9月の阪神での初陣を目指す。同2億5000万円のサミターの16(牡)は愛1000ギニー勝ち馬を母に持つ。「素軽くてしなやか。クラシックタイプ」。夏にデビューする可能性もある。

 DI産駒で仕上がりが早そうなのがヒアトゥウィンの16だ。母はブラジル産で南アフリカのG1を2勝している。すでに栗東近郊の吉沢ステーブルWESTで調整中。早ければ夏の中京か小倉でデビューする見通しだ。

 怪物フランケルの産駒が5頭いるのにも驚かされる。モアザンソツカの16(牡)はゴドルフィン所有の外国産馬。「フランケル産駒らしく幅があって筋肉質。500キロぐらいになりそう。マイルから中距離では」と見込む。ほかにも期待馬は紹介しきれないほど。来年もクラシック戦線を席巻しそうだ。【太田尚樹】

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