<皐月賞>◇15日=中山◇G1◇芝2000メートル◇3歳◇出走16頭◇5着までにダービー優先出走権

 7番人気エポカドーロ(牡、藤原英)が直線で抜け出し、オルフェーヴル産駒初のクラシック制覇を果たした。やや重の勝ちタイムは2分0秒8。戸崎圭太騎手(37)もクラシック初制覇となった。次はダービー(G1、芝2400メートル、5月27日=東京)で父子制覇を狙う。2着はサンリヴァル、3着はジェネラーレウーノ。人気を集めていたステルヴィオ、ワグネリアンは4、7着に沈んだ。

 前夜から早朝にかけて関東地方を襲った強風に続き、クラシックに新種牡馬の嵐がやってきた。桜花賞のロードカナロアに続き、皐月賞を制したのはオルフェーヴル。11年の3冠を制し、凱旋門賞2着2回の遺伝子を持つエポカドーロが場内をアッと言わせる圧勝劇を見せた。

 3頭の大逃げで始まった乱戦。離れた馬群の先頭を走り、単騎逃げの形になった。戸崎騎手は「もう思い通り。最高だなという気持ちで乗っていた」と振り返る。指揮官の藤原英師も内心ほくそ笑んでいた。「いろんなパターンを想定していたがベストだった」。

 4角で差を詰めると、コーナーはラチから離れた外を走り、直線は馬場の真ん中へ。先行勢をパスし、後方から追い上げる馬群との差は広がる一方。懸命に追い上げるサンリヴァルに2馬身差をつけてゴールへ飛び込んだ。「馬は余裕があったかもしれないが、僕は必死でした」。大井でもまれ、JRAで数々のタイトルをつかんできた鞍上もクラシックのタイトルは初。静かに勝利の味をかみしめた。

 桜花賞でラッキーライラックが敗れた直後に反撃へ転じたオルフェ産駒。カナロアとオルフェの2頭を繋養(けいよう)する社台スタリオンステーションの徳武英介氏は「1頭だけ脚が違いましたね。驚いた。現役のときは意外性の馬。自身がどんどん力をつけたように、ここから本格化する馬が出てくると思う」と期待を寄せた。藤原英師は「オルフェの子で勝てて光栄。まず皐月賞一本だったが、ダービーに向けて頑張っていきたい」と2冠目を目標に定めた。

 戸崎騎手はこれが今年の初G1勝利。鼻に貼ったテープについて聞くと「みんな不思議に思ってると思うので、ファンの方のご想像にお任せします」と苦笑いし、花粉症疑惑を否定した。「皐月賞馬だし、胸を張ってダービーへ行きたい。今後も期待してくれていいと思います」と42日後、府中2400メートルの大一番へ向けた期待を力強く語った。【木南友輔】

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