<マリーンC>◇11日=船橋◇統一G3◇ダート1600メートル◇3歳上牝◇出走12頭

 2番人気のアンジュデジールが、1番人気のクイーンマンボを3/4馬身差抑えて、統一重賞連覇を果たした。

 強気の逃げ作戦。控えて差すこれまでの戦法から一転、この日はいきなりハナに立つ。鞍上横山典の強気の攻めが光った。直線では外にヤマニンアンプリメ、内からはルメール騎乗のクイーンマンボがひたひたと迫る。それでも抜かせなかった。「自在性のある馬だし、逃げは考えていた」。横山典は振り返る。昆師は違った。「いろんなことをやるジョッキーだけれど、ハナへ行くとは・・・」。そこはJRA史上3人しかいない2700勝騎手。歴戦の勝負勘がさえ渡った。鞍上は馬をほめることも忘れない。「強い向かい風、57キロ(負担重量)、力のいる馬場という条件の中、本当によく頑張ってくれた。強かった」。馬の根性と横山典の強気がもたらした栄冠だった。

 次走は未定。統一重賞を含めてG1戦線に乗り出していく。【今西和弘】

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