<大阪杯:1週前追い切り>

 大阪杯(G1、芝2000メートル、4月1日=阪神)の1週前追い切りが22日、東西トレセンで行われた。栗東では主役候補スワーヴリチャード(牡4、庄野)がCウッドの3頭併せで最先着。前走金鯱賞1着から中2週でも状態はさらに上り調子で、天下取りの準備は着々と進んでいる。

 4角で外に進路を取ったスワーヴリチャードがはじけた。折り合い重視の序盤から一転、水を含んだチップの塊を高々と蹴り上げる。不良馬場のCウッドでラスト1ハロンは11秒9。全体時計を6ハロン82秒5でまとめて、内ラセット(3歳500万)に1馬身、中イルファルコ(3歳未勝利)に2馬身先着した。

 前走の金鯱賞1着からまだ11日。反動がないから、しっかりと調教を積める。久保淳助手は「併せ馬だと動くね。獣医師さんも前走後の疲労はないと言っていたので。見た目、カイ食い、どこにも反動は出ていない」と、きっぱり話す。前半1000メートル63秒0の超スローとなった4歳始動戦で“サトノ”勢のノブレス、ダイヤモンドなどを完封。直線勝負の展開が体力を温存させた。

 有馬記念4着など右回りでもたつく面は、人馬の力で乗り越える。10キロ増となった前走時の520キロをこの中間もキープ。他にもお手馬がいた昨年G1・6勝のM・デムーロ騎手も引き続き手綱を握ってくれる。同助手は「状態的には言うことなし。ミルコも右回りで乗るのは2回目だから考えて乗ってくれるはず」と口ぶりは滑らか。至極順調にG1制覇へ歩みを進める。【松田直樹】

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