15日にNAR(地方競馬全国協会)から、4月1日以降騎手免許を交付されないことが発表された船橋の中野省吾騎手(26=渡辺薫)は、公正保持のため、16日の船橋競馬で7鞍すべて乗り替わりとなった。調整ルーム入室後に無断退出したことによるもの。また、これにより16日から29日まで実効10日間の騎乗停止となった。

 昨年のワールドオールスタージョッキーズに地方競馬代表として出場するなど、若手のホープとして期待されていたが、制裁が多かった。NARは過去1年の制裁内容を精査し、4月1日付の免許を交付しないことを決定。15日夜に担当者から伝えていた。30日の大井競馬には騎乗可能だが、それも含めて「今後のことはまだ決まっていません」と中野騎手。1年後には免許の再取得ができるが、南関東での復帰については現時点では考えていないという。師匠の渡辺薫師は「復帰して欲しいという気持ちは伝えたが・・・」と、愛弟子の突然の免許失効に言葉を詰まらせた。中野騎手は「海外に行くことも考えています。もしそこで競馬に関われるなら幸せですね」と含みを残したが、このまま騎手引退の可能性もある。

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