土曜阪神のメインで皐月賞トライアル若葉S(オープン、芝2000メートル、17日、1~2着まで優先出走権)が行われる。G1に昇格したホープフルSを制したタイムフライヤー(牡、松田)はクラシックの前哨戦に遠征のないこのレースを選んだ。本番を見据えたローテーションで、4月15日中山の皐月賞(G1、芝2000メートル)制覇を狙う。

 皐月賞制覇へ。松田師は「必勝ローテーション」でタイムフライヤーを送り出す。昨秋は萩Sを制し、京都2歳Sで2着、そしてホープフルSでG1を制した。レース間隔は1カ月。「この場合にはどう回復するか測るため」と当時から皐月賞を見据えていた。弥生賞など他にもステップレースがある中で、今回は若葉Sを選んだ。「遠征をして、強いメンバーと競馬をすると、このクラスの馬は走ってしまって、目に見えない疲労が出る。それを回避したい」。これまで皐月賞に6頭を出走させた経験がある。「どうやったら皐月賞に勝てるか」とローテを考え抜いた。

 5戦3勝、2着2回の好成績から「ダイワスカーレットのように2着を外していない」と自身が管理した名馬になぞらえる。今回は2カ月半ぶりのレース。このリフレッシュ放牧で「得るものは大きかった」。力強さが増し肉体的に成長が見られる。「10キロくらい体が増えて、実が入った状態で厩舎に帰ってきた。バランスバック(体勢を起こして後の脚で体を支える)ができるくらい、トモがしっかりした」と説明する。

 朝日杯FSを制した最優秀2歳牡馬ダノンプレミアムは、弥生賞を快勝した。たくましさを増しつつある、もう1頭のG1ホース。皐月賞Vへ向け、今年初戦を勝利で飾る。【辻敦子】

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