<中山牝馬S>◇10日=中山◇G3◇芝1800メートル◇4歳上牝◇出走14頭

 池添謙一騎手(38)騎乗の6番人気カワキタエンカ(牝4、浜田)が逃げ切り、重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは1分49秒0。管理する浜田多実雄調教師(45)も重賞初勝利。今後は春の大目標、ヴィクトリアM(G1、芝1600メートル、5月13日=東京)に向けてローテが組まれる。

 淡々と先頭を守り抜いた。内ラチ沿いの経済コースを進んだカワキタエンカが根性を見せた。坂上でフロンテアクイーンが迫るが、半馬身差退けた。池添騎手は「いい形。ハンデも53キロだったので」と笑みをこぼした。デビュー4戦目の君子蘭賞1着から7戦連続でハナを切った。この日も大外枠から逃げの手を打ち、持ち味を生かし切った。

 気持ちの制御が勝利をもたらした。JRA重賞2着9回の浜田師にとっては、のべ44頭目での初タイトル。地元京都の前走洛陽Sは直線で失速し、初の2桁着順。高ぶりやすい気性のコントロールをするため、中間は策を練った。最終追い切りは馬なりのソフト調整を施し、当日は馬場へ先出しすることで直前まで落ち着きを保たせた。終始、頭を上げることもなくレースを支配。浜田師は「いろんなことがうまくかみあった。何よりジョッキーがうまく乗ってくれた」と控えめに喜んだ。

 この日の勝利で春の大目標はヴィクトリアMに設定された。池添騎手は「まずは自分との闘い。まだ落ち着きがほしいので、メンタル面が強くなってほしい。1つずつ階段を上ってほしい」と課題を挙げた。強い4歳世代の新たなスター候補。2カ月後は府中で「演歌」のような渋い走りを披露する。【松田直樹】

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