「オルフェ血統」の末っ子デルニエオール(牝3、池江)がクラシックへのチケットを狙う。桜花賞トライアルのフィリーズレビュー(G2、芝1400メートル、11日=阪神、1~3着に優先出走権)に出走。見た目や気性は全兄の3冠馬オルフェーヴルそっくりで、粗削りの危うさもあるが、池江泰寿調教師(49)は「能力は今年の3歳牝馬でもトップクラス」と評価する。

 栗毛の馬体、大きな流星、そして激しい気性-。偉大な兄を思い出さずにはいられない。デルニエオールはデビュー前から池江師に「女オルフェ」と評されていた。前走のレース後にも“面影”を見せた。ゴールしてからも検量室前へ向かおうとせず、他馬に誘導してもらってようやく戻ってきたという。全兄オルフェーヴルが新馬戦や菊花賞のゴール後に鞍上を振り落としたのは有名。そのDNAが色濃く出ている。

 潜在能力は一級品だ。トレーナーは「悪い部分まで似ていて、どこへ飛んでいくか分からない」とした上で「能力は今年の3歳牝馬でもトップクラス。心肺機能が高いし、気の強さもある」と評価する。前走は中団から大外を回って突き抜け先頭に立ってからは油断したのか脚勢が鈍ったが後続に迫られると再び伸びた。この日は厩舎周りの引き運動で調整。普段からテンションが高くカイバも完食しない。馬体維持など課題は多いが、補って余りある素質の持ち主だ。

 「オルフェ血統」最後の子だ。誕生の3日後に母オリエンタルアートが急死。フランス語で「最後の金」と命名された。母の産駒はドリームジャーニーを含めてJRA重賞16勝を挙げており、あと1勝でパシフィカス(ビワハヤヒデやナリタブライアンの母)の持つ歴代最多記録に並ぶ。池江師は「理想を言えば1カ月ぐらい間隔を空けたかったけど、厳しいローテ(中2週)は承知の上。一生に1度の大舞台なので」と意気込む。危うさも秘めた荒ぶる血。春の仁川に黄金色の花を咲かせられるか。【太田尚樹】

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