<ダイヤモンドS>◇17日=東京◇G3◇芝3400メートル◇4歳上◇出走14頭
単勝1番人気のフェイムゲーム(せん8、宗像)が、3年ぶり3度目の優勝を飾った。中団から直線で一気に差し切り、2着に1馬身3/4差をつける快勝。勝ちタイムは3分31秒6。JRA重賞は通算6勝目。次走は未定だが、ドバイゴールドC(G2、芝3200メートル、3月31日=メイダン)を視野に入れる。
闘争心も、力も衰えていない。フェイムゲームは8歳になっても強いままだ。直線に入り、少し脚色が鈍りかけたが、前に馬がいると分かるともうひと伸びする。ルメールが驚いた。「ラスト200メートルでまた伸びた。まだ頑張っている」。トップで駆け抜けた先にあったのは、15年以来3年ぶり3度目の今レース勝利だった。
若さの証しはレース後も続く。ゴール後、向正面までスピードを緩めなかった。表彰式後に、誘導員が担当厩務員に手綱を渡すときこう言った。「この馬、1400メートルくらいしか走ってないんじゃないの?」。それほど元気があった。その様子を聞いた宗像師は「ここのところ厩舎ではおとなしすぎるくらいで、心配していたのですけれどね」と苦笑していた。
重賞3連覇はもちろん大変だが、逆に3年ぶりに勝って同一重賞3度目のVを飾る方が珍しい。グレード制導入後では、今回が初めてのケースになる。強さを長く維持している証明でもある。次走は馬の様子を見ながらになるが、遠くUAEのマラソンレース、ドバイゴールドCを視野に入れる。8歳馬の活躍はまだまだ続く。【三上広隆】