<フェブラリーS>◇18日=東京◇G1◇ダート1600メートル◇4歳上◇出走16頭

 4番人気ノンコノユメ(せん6、加藤征)がJRA・G1初制覇を飾った。

 道中後方から直線で外に持ち出すと、最後は前年覇者の1番人気ゴールドドリーム(牡5、平田)との激しいたたき合いを首差で制した。勝ちタイム1分36秒0。内田博幸騎手は2014年ヴィクトリアマイル(ヴィルシーナ)以来のG1勝利となった。フェブラリーSは2009年サクセスブロッケンで制して以来2勝目。3着はインカンテーション。

 レースは1枠2頭ニシケンモノノフ、ケイティブレイブのハナ争いで予想通りの激流になった。2番人気テイエムジンソクが3番手に着ける一方、ノンコノユメは最後方からの競馬になった。内田騎手は「(直線で)ゴールドドリームに外から被せられたくない」という思いがあり、加藤征弘調教師からの「砂を被らない外側で競馬をして欲しい」との指示もあり、終始外側を回った。「思ったより後ろだったが、前が流れてくれていたのでよかった」と加藤征師。直線でたたき合いになったときは「最初は2着だなあ、と思ったけど、並んでからは力が入りました」と言う。

 根岸Sを勝ったあとソエが出たが回復具合が早かったので、うまく調整できたことも幸いした。内田騎手は「有力馬が前にいたので、いつでも外に出せるような競馬を考えていた。外に出せたことが一番の勝因」と振り返った。

 気性が荒く、鞍を着けるのも大変だったノンコノユメは昨年のこのレース後に去勢手術を受け、せん馬になってから成績が安定した。「ネットで批判もあったが、昔の馬体に戻ったし、夏場を休養にあてたことで右の股関節など持病の悪い部分もしっかり治せた。調教の負荷がかけられるようになったことで、今日のパフォーマンスにつながった。これ以上望んだら申し訳ない」と加藤征師。このあとは様子をみたうえでオーナーとローテを考えたいという。待望のJRA・G1初制覇も、海外のシンガポールで勝っているし、統一G1ジャパンダートダービーの勝利も経験している。「なかなか勝てなかったのでうれしいが、もう50回ぐらい使っているので、周りが思うほどには・・・」と淡々と受けとめていた。

 馬連(12)(14)1140円、馬単(12)(14)3530円、3連複(6)(12)(14)6540円、3連単(12)(14)(6)4万1560円。

 (注=成績、払戻金などは、必ず主催者のものと照合して下さい)

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