関東の若手、野中悠太郎騎手(21=根本)がアイルランドへ武者修行に出ることが15日、わかった。期間は2回中山開催終了後の来月19日から10月までの約半年間。現地ではカラ競馬場近くのジョン・ムルタ厩舎を拠点に活動していく。
「騎手になる前から海外で乗りたい気持ちがあり、昨年フランスで騎乗したこと(6月にシャンティイで行われた若手騎手招待レースで14頭立て2着)でその思いが強くなりました」。デビュー4年目のホープが騎手の激戦区、アイルランドで腕を磨いてくることを決めた。
ムルタ師は14年引退まで凱旋門賞など多くの大レースを制し、日本ではワールドスーパージョッキーズシリーズ優勝など世界を股にかけて活躍した名騎手。愛ダービーなど同国の競馬の中心地、カラ周辺は草原が広がり、JRAのトレセンとは違う環境で競馬漬けの日々を過ごすことになる。
丸山、野中、藤田と個性派の弟子3人を育てる師匠の根本師は今回の挑戦に「僕もアイルランドへ行き、カラで乗った経験がある。そのときは30歳だった。悠太郎はまだ21歳。今だから吸収できることがきっとあるはず」とエールを送る。