JRAは13日、18年度の新規騎手免許合格者3人を発表した。同日にJRA競馬学校34期生の卒業式も千葉県白井市の競馬学校で行われた。教官2人をまじえた最後の模擬レースでは、西村淳也騎手(18=田所)が3コーナーすぎに先頭に立つ積極的なレース運びで1着。昨年9月からの計9戦の合計ポイントでも1位となり優勝した。
西村騎手は成績優秀者に贈られるアイルランド大使特別賞にも選ばれ「認められたことがうれしい」と喜んだ。兄勇哉さん(24)が競馬学校騎手課程の試験に不合格となり、その無念を胸に秘めてジョッキーを志した。「不安の方が大きいですが楽しみもあります。初勝利を目指したい」と声を弾ませた。
弟の卒業と入れ替わるように、勇哉さんは競馬学校厩務員課程に合格して7月に入学する。将来は兄の担当する馬で重賞挑戦の可能性も。「そんなことがあったらうれしい」と夢を膨らませた。合格した3人には3月1日付で騎手免許が交付され、同月にデビューを迎える。【久野朗】
<18年度の新規騎手免許合格者>
◆西村淳也(にしむら・あつや)(1)1999年(平11)7月30日(2)兵庫県尼崎市(3)田所秀孝(栗東)(4)松山弘平(5)158・8センチ、45・7キロ(6)B
◆服部寿希(はっとり・としき)(1)1999年(平11)3月9日(2)愛知県名古屋市(3)湯窪幸雄(栗東)(4)幸英明(5)155・8センチ、45・3キロ(6)A
◆山田敬士(やまだ・けいし)(1)1997年(平9)9月18日(2)東京都東村山市(3)小桧山悟(美浦)(4)武豊(5)155・6センチ、46・5キロ(6)O
※プロフィルの見方 (1)生年月日(2)出身地(3)所属(4)目標の騎手(5)身長、体重(6)血液型