JRAの二ノ宮敬宇調教師(65)が今月末で引退することが13日、JRAから発表された。65歳の節目を機に、外から競馬を見たいとの思いから勇退を決意。競馬界に大きな足跡を残した功労者が、定年まで5年を残し、惜しまれつつ競馬サークルを去ることになった。以下、関係者のコメント。

 ◆二ノ宮厩舎の勝ち頭(105勝)の柴田善臣騎手 仕事に対しては妥協しない人でしたが、プロとして信頼してくれているのか、レースについては何も言わない。冗談で「おじさん、しっかり追ってよ」とか言うことはあったけど(笑い)。人をよく観察してコミュニケーションを取るのがうまかった。ナカヤマフェスタ、レインボーダリアでG1を2勝させてもらい、ナカヤマナイトではフランスにも連れて行ってもらった。いい経験をさせてもらって感謝しかない。仕事を離れるとユーモアがあって楽しい人。同じワイン党で、よく一緒に飲みに行った。お疲れさまでした。

 ◆凱旋門賞でエルコンドルパサー、ナカヤマフェスタに騎乗し、二ノ宮厩舎で78勝(2位)を挙げた蛯名正義騎手 寂しいしかない。先生には最初に海外に連れて行ってもらったり、本当にお世話になった。当時は無謀、あきらめの立ち位置から凱旋門賞に挑戦し、日本馬でもここまでやれることを証明した。先生は俺を推してくれて、半年間もすごい貴重な経験をさせてくれた。恩返しできなかったこともたくさんあるけど、先生に教えられたもの、共有しているものを伝えていかなければ。どこかで競馬を見て応援してくれると思うから、それに応えられるよう頑張っていく。

 ◆騎手時代、エルコンドルパサーに新馬からNHKマイルCまで騎乗(5連勝)した的場均師 先生が開業して間もない頃からよく乗せてもらった。エルコンドルパサーは強い馬だったけど、どの馬にも情熱を注ぎ、仕事に対する姿勢は素晴らしいのひと言。あんなに忙しそうに働いて、いつ息抜きしているのかなと。本当にお疲れさまでした。

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