<若駒S>◇20日=京都◇3歳オープン◇芝2000メートル◇出走9頭
クラシックの登竜門、京都10Rの若駒S(3歳オープン、芝2000メートル)は3番人気のケイティクレバー(牡、目野)がマイペースの逃げを打ち、2分2秒7で逃げ切った。小林騎手に迷いはなかった。「もまれるよりは自分のペースで行こうと思った」。マイルG1の朝日杯FS(11着)でもハナを切ったスピード馬は、スタート後100メートル手綱をしごかれただけで先頭へ。その後はマイペースで逃げ、直線に向いてスパートすると危なげなく逃げ切った。
検量室へ戻ってきた愛馬を目野師は満面の笑みで迎えた。「よく走ってくれたよ」。今年の2月いっぱいで定年引退するだけに、自分の手でクラシックへ送り出すことはできない。「でも、使えるレースがあれば(自分のもとで)あと1走したいね」。くしくも師にとってラストデーとなる2月25日阪神で、すみれS(3歳オープン、芝2200メートル)が組まれている。ここが目標となりそうだ。【岡本光男】