<京成杯>◇14日=中山◇G3◇芝2000メートル◇3歳◇出走15頭

 1番人気ジェネラーレウーノ(牡、矢野)が、3連勝で重賞初勝利を挙げた。2番手から直線で余裕十分に抜け出した。勝ちタイムは2分1秒2。田辺裕信騎手(33)は昨年のコマノインパルスに続く2年連続V。皐月賞(G1、芝2000メートル、4月15日=中山)には直行する予定で、東のクラシック候補1番手に浮上した。

 田辺騎手は細心の注意を払って追い出した。ジェネラーレウーノは、早く抜け出すと気を抜く面がある。遅いと、どこまで末脚が切れるか未知数で、タイミングが難しいからだ。

 だが、完璧だった。残り200メートル。2番手から逃げ馬を簡単に捉える。1頭だけで楽々抜け出すと、外からコズミックフォースが迫る。気を抜く面を見せないまま、先頭でゴールを駆け抜けた。「1頭になると遊ぶ部分があるので、そこを気をつけた。(直線で)いつでも行けるようにしていた」。鞍上はそう振り返って、胸を張った。

 騎乗以外も、集中して走った要因がある。1週前追い切りからチークピーシズを着用。1週前追いでは良かったが、最終追いは直線で併走馬を抜くと急に減速し、何とか半馬身だけ先着。レースでも着用するか最後まで悩んだ矢野師は「外さなくて良かった。走る気満々だった。最後もあの馬なりに走っていた」と、ホッとしていた。

 現時点では皐月賞に直行することが濃厚。田辺騎手は「まだこの馬の本気の走りが分からない」と言うが、伸びしろが期待できる。矢野師は「100%信用できるかと言われたら分からないが、今日は納得できた。楽しみな1頭なのは間違いない」と期待を込めた。馬名の意味は「一番の将軍」。ジェネラーレウーノが本気の走りを見せれば、大舞台でも主役になり得る。【三上広隆】

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