<京成杯:追い切り>

 日曜中山メイン、京成杯(G3、芝2000メートル、14日)の最終追い切りが11日、東西トレセンで行われた。昨年10月の新馬戦で4馬身差Vを飾ったデルタバローズ(牡3、堀)は美浦ウッドで併せ馬を行い、石橋脩騎手(33)を背に僚馬に追走併入した。1戦1勝馬が京成杯を勝てば史上初。歴史を塗り替える走りで、クラシック戦線へ殴り込みをかける。

 うなる走りで古馬を手玉に取った。冬晴れの空の下、石橋騎手を背にしたデルタバローズがチップを高々と蹴り上げる。美浦ウッドで序盤はソレイユドパリ(古馬1000万)の1馬身後ろを追走。内に進路を取り、ほぼ馬なりで併入に持ち込んだ。5ハロン67秒5-12秒8。森助手は「帰厩後も順調に乗り込めた。レース当週なので、しまいはシャープに。動きは予定通りです」と目を細めた。

 昨年10月21日の東京マイルでデビューし、後に2、4、7着馬が勝ち上がりを決めた重馬場の新馬戦を4馬身差完勝した。キャリア2戦目での優勝馬は全57回の歴史で0頭で、過去10年においては連対すらないが、全く底を見せていない不気味さがある。好位からメンバー最速の上がりで押し切った新馬戦は、浅い経験を補うには十分すぎるほどの内容だ。「掛かることなく折り合ってしまいまで脚を使った。前走はすごく強い内容」と同助手。不吉なデータすら、乗り越えてくれそうな素質を秘める。

 今回は2ハロンの距離延長だが、陣営の展望は明るい。森助手は「体もひと回り大きくなった。もともと完成度は高いが、成長を感じる。1回使って気性のコントロールが利くようになった。距離は許容範囲では」と手応えを口にする。普段の調教で行きたがる面を見せるが、この日は折り合い重点とはいえ、最後まできれいな上昇ラップを刻んだ。丸みを帯びた馬体からも、心身の進化を感じさせる。「ここをクリアすれば、選択肢が広がる」。結果次第ではクラシックへの道が開ける。【松田直樹】

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