今週は2歳女王を決める阪神JF(G1、芝1600メートル、10日)が行われる。

 阪神JFでは実績や経験を、素質が上回ることがある。過去10年のうち07年トールポピー、08年ブエナビスタ、11年ジョワドヴィーヴルは、1勝馬による抽選を突破して勝利を挙げた。今年の阪神JFには収得賞金400万円の馬が12頭登録。現時点でこのうち8頭が出走可能となるが、その中にもきらりと光る素質を秘めた馬がいる。

 注目度の高さでは、ブエナビスタの娘ソシアルクラブが筆頭だろう。新馬戦は出遅れたうえに、スローペースで厳しい展開となったが、母譲りの瞬発力で差し切った。「まだ馬が緩い中であれだけ走れた。レース後、すぐに息が入ったし心肺機能も高い」と池添学師はポテンシャルを評価する。新馬戦を見た限り、いかにも阪神外回りは合う。

 ディープインパクト産駒のサウンドキアラはハイレベルな新馬戦を制した。2着のエアアルマスは2戦目で2着に4馬身差の圧勝。3着のライトオンキューもすでに勝利を挙げている。「いい勝ちっぷりだった。センスがいいしマイルも合いそう。出走できたら楽しみ」と安達師は期待する。

 同じディープ産駒のラテュロスはアルテミスSで3着。「勝った馬は強かったけど、うちの馬は内の荒れた場所を通らされた。良馬場ながら雨が降っていてディープ産駒にはマイナスだったかも。切れ味を生かせる馬場なら」と高野師は逆転を狙う。いずれも抽選を突破すれば十分チャンスがありそうだ。【岡本光男】

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