【香港4日=柏山自夢】今週日曜はシャティン競馬場で香港国際競走のG1・4レースが開催される。日本馬が通算12勝と大活躍の同シリーズを、過去の覇者からの「香港への伝言」をヒントに分析。香港ヴァーズに出走する素質馬トーセンバジル(牡5、藤原英)に開花の匂いを感じた。

 今年も、日本馬が香港国際競走を彩る。通算12勝、ここ2年は各2勝。12、13年とスプリント連覇のロードカナロアを管理した安田隆師が意外な側面を明かしてくれた。「実は、香港への移動ってそれほど大変ではないんです。栗東トレセンを出て7、8時間後には着く。栗東から函館までが19時間くらいですから、楽なのが分かるでしょう」。関西-関東間の輸送と比べても1、2時間長い程度。到着すれば「環境も日本に近い。調教設備も整っている。違うのは言葉とお金くらい(笑い)。馬のストレスは少ないと思います」。日本馬にとって、ほぼホームの条件がそろっている。

 プラスアルファもある。15年カップをエイシンヒカリで制した坂口師は「とにかく体力を消耗せず競馬に行けた。装鞍所で待たされない。パドックの時間も短いし、返し馬に出たらすぐ競馬。やりやすかった」。香港だからこそかなったG1初制覇。「日本以上に力を出せる馬もいる」。伸び悩んできた馬でも頂点に立てるのが暮れの香港だ。

 夢をかなえられそうな馬は、今年もいる。トーセンバジルだ。「とにかく気持ちが鍵」(久保助手)の同馬。ヒカリを勝利に導いた香港のレース環境はプラスと出そうだ。「順応も早かったし、こちらがびっくりするくらい落ち着いている。第1段階はクリアしたと思う。このまま当日を迎えられたら」。この日のキャンター(AWコースで1周半)も落ち着いたもの。すっかり香港にとけ込んでいる。「5歳秋で馬体もすごく良くなっている。何とか駆け上がってもらえたら」。初めての頂点が見えてきた。

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