<チャンピオンズC>◇3日=中京◇G1◇ダート1800メートル◇3歳上◇出走15頭

 ライアン・ムーア騎手(34=英国)が騎乗した8番人気ゴールドドリーム(牡4、平田)が豪快な差し切りを決めた。勝ちタイムは1分50秒1。同一年のフェブラリーSとチャンピオンズC制覇は史上3頭目になる。首差2着はテイエムジンソク(牡5、木原)。逃げたコパノリッキー(牡7、村山)が3着に粘った。

 先行勢2頭が絶妙なペースで粘り込みを図るゴール前でただ1頭、名手ムーアに導かれたゴールドドリームが後方から伸びてきた。鞍上の豪快なアクションに呼応し、大歓声と悲鳴の中、8番人気の低評価を受けたフェブラリーS覇者が「春秋」制覇を果たした。「伸びると分かっていたし、反応がすごい良かった。素質がある馬でG1馬。うまく事が運べましたね」とムーア。結果的には前残りの展開を道中10、11番手から直線一気の差し切り。力が違った。

 ドバイWCは出遅れと道悪馬場が響いて最下位14着。帰国初戦の帝王賞が7着。秋初戦の南部杯も出遅れで5着。平田師は「フェブラリーSの後はいろいろとかみ合わなかった。ホッとしている」と表情を緩ませた。復活へ向け、中間は徹底的なゲート練習を施し、ゲート内で馬を縛り、プール調教も重ねた。G1馬には異例のハードな内容だが、陣営の努力が功を奏した。「ゲートの中はじっとしていて、一番の課題はクリアしてくれた。ムーア騎手と速くは出られないと話していたが、慌てずじっくりと乗ってくれました。届くかなと思ったけど、最後は脚が違った。まったくのテン乗り。世界の名手だと思いましたね」。人馬の走りを絶賛した。

 百戦錬磨の鞍上も実は自身のダートG1初制覇だった。「たぶん初めてだよ。アメリカでもドバイでも勝っていないんだ」とニッコリ。「ダートはギアが徐々に入る馬が多くて切れる馬は少ないけど、ゴールドドリームは切れる」と相棒をたたえた。もちろん、馬に対しては誠実。来年のドバイ遠征については「砂の質が違うからやめた方がいいと思う。ファスター(速い馬場)だし、何よりもキックバックを受けないことが大事。あのゲートでは厳しいと思う」。お世辞は言わず、笑顔と辛口のムーアがいた。平田師は「オーナーと相談して決めますけど、今度もそうしたい」と話し、2年連続でフェブラリーS(G1、ダート1600メートル、2月18日=東京)に直行する方針を示した。史上3頭目の同一年の「春秋」制覇だが、4歳馬は初。次はJRAダートG1・3連覇へ、絶対王者として向かう。【木南友輔】

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