<デイリー杯2歳S>◇11日=京都◇G2◇芝1600メートル◇2歳◇出走9頭

 名牝ビリーヴの子、ジャンダルム(牡2、池江)がデビュー2連勝で重賞を制覇した。スタートが悪く後方2番手を追走。直線で鋭くスパートすると前の馬たちを一気に捉えた。勝ちタイムは1分36秒3。右膝を負傷した武豊騎手の代打騎乗となったA・アッゼニ騎手(26=イタリア)はJRA重賞初制覇となった。

 後方2番手にいたジャンダルムはいつの間にか差を詰めていた。直線でカツジの外へ持ち出そうとしたが進路がなく、内へ切り替えるロスがあったが、前が開けてからの脚がすごかった。逃げたカクリョウを一瞬にパスし、カツジも楽にせり落とす。その差を1馬身1/4差まで広げ、重賞初制覇を果たした。

 「道中もリズムよく走れた。直線でエンジンがかかってからは、とてもいいスピードだった。能力は高い」。武豊騎手の負傷により代打騎乗で勝利を挙げたアッゼニ騎手は俳優ミスター・ビーンに似た顔をほころばせた。

 母はスプリントG1・2勝のビリーヴ。きょうだいは母似の短距離馬が多いが、父に芝2400メートルのターフクラシック(米G1)を勝ったキトゥンズジョイを持つジャンダルムは雰囲気が違う。新馬戦に乗った武豊騎手も「これまでのビリーヴの子とはイメージが違う。距離はもつと思う」と評していた。

 池江師は「来年は東京芝2400メートルをもたせたい」とダービーを目標に掲げる。まずは新設G1のホープフルS(G1、芝2000メートル、12月28日=中山)へ向かう。ここで武豊騎手とのコンビが復活予定だ。【岡本光男】

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