昨年の年度代表馬でG1・5勝のキタサンブラック(牡5、清水久)が年内で引退して社台スタリオンステーション(北海道安平町)で種牡馬入りすることが20日、JRAを通じて発表された。来週29日東京の天皇賞・秋(G1、芝2000メートル)から11月26日東京のジャパンC(G1、芝2400メートル)を経て、12月24日中山の有馬記念(G1、芝2500メートル)がラストランとなる。

 今春は大阪杯と天皇賞・春を連勝したが、前走の宝塚記念で9着に大敗。凱旋門賞遠征を断念して国内専念に切り替えた。

 北島三郎オーナーは「引き際の美学を大切にしたい。花を咲かせたまま、今年いっぱいで引退と決めました」と決断。「ファンの皆様と同じく私もさびしいが、終わりは始まり。彼の新しい道を応援していただきたい」とコメントした。清水久師は「オーナーと協議した結果、年内の3走をもって引退することになりました。悔いのない仕上げで挑み、元気な姿をお見せしたいと思います」と完全燃焼を誓った。もし秋3戦を全勝すれば、芝G1・8勝の新記録。主戦の武豊騎手は「残りの3走で騎乗できることを楽しみにしています。いい結果でラストを飾りたいですね」と意気込みを新たにしていた。

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