<毎日王冠>◇8日=東京◇G2◇芝1800メートル◇3歳上◇出走12頭◇1着馬に天皇賞・秋の優先出走権

 G1馬5頭がそろった注目の一戦は、ミルコ・デムーロ騎手(38)に導かれた3番人気リアルスティール(牡5、矢作)が制した。勝ち時計は1分45秒6。中団から直線で抜け出し、昨春のドバイターフ以来1年半ぶりの勝利。G1戦線の主役に返り咲く会心の勝利だ。1番人気に支持された3歳牝馬ソウルスターリング(藤沢和)は、逃げて直線で失速。8着に敗れた。

 強いリアルスティールが帰ってきた。残り300メートル、M・デムーロ騎手の合図とともに、馬場のど真ん中を伸びてくる。サトノアラジンが上がり32秒6の豪脚で追いすがるが、抜かせない。首差しのいだところがゴール。鞍上も「作戦通り。すごいきれいな勝ち方でした」と大絶賛。これが世界を極めた馬の走りだ。

 昨年3月のドバイターフ以来、1年半ぶりの勝利を挙げた。連覇を狙った今春はレース当週に外傷性の鼻出血を発症し、無念の回避となった。帰国後は安田記念もパスし、秋に備えてきた。管理する矢作師は「状態はすごく良くて自信があった。久々に好調時の状態にあった」と復活を信じて送り出し、約1年ぶりにコンビを組んだ鞍上も「去年乗ったとき(天皇賞・秋=2着)より馬が全然違った」と目を丸くした。

 雌伏の時を経て、G1馬5頭がそろうスーパーG2で完全復活を遂げた。次戦は天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、10月29日=東京)か、ブリーダーズCマイル(G1、芝1600メートル、11月4日=米デルマー)が目標となる。「それなりの準備は水面下でしてきたので。現時点でどっちにいくか未定だけど、いろいろと相談して決めたい」と師。世界のG1馬が輝きを取り戻し、秋の主役に名乗りを上げた。【松田直樹】

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