<神戸新聞杯:追い切り>

 ダービー4着マイスタイル(牡3、昆)が、秋初戦へ態勢を整えた。菊花賞トライアルの神戸新聞杯(G2、芝2400メートル、24日=阪神、3着までに優先出走権)へ向けて20日、栗東Cウッドで最終追い切り。美浦から横山典弘騎手が駆けつけ、6ハロン83秒2-11秒5をマークした。僚馬ヒルノデンハーグ(古馬1000万)に4馬身先着するS評価。名手は体力強化の太鼓判を押した。

 名手も納得の動きだった。横山典騎手を背に、マイスタイルが直線ではじけた。4馬身追走した僚馬ヒルノデンハーグをとらえ、一気に突き放す。ゴール付近では逆に4馬身差をつけた。堂々のS評価で、リハーサルを締めくくった。

 美浦から駆けつけて感触を確かめた鞍上は開口一番「順調ですよ」と、うなずいた。わずか2日前、テン乗りのミッキースワローでセントライト記念を制したばかりの仕事人は、すでに次の戦いへと集中していた。今週は、今年のクラシックを共に歩んできた相棒と、2週連続の菊花賞トライアル制覇へ挑む。

 春は皐月賞で16着と大敗したが、14番人気で迎えたダービーで4着と奮闘。逃げてマイペースに持ち込んだ好騎乗が光った。だが横山典騎手は「確かにスローペースだったけど、力がなきゃね」と、馬の能力が根底にあっての好走とみる。昆師も「展開に恵まれたとしても、ダービー4着は簡単には来られない」と力を込める。

 成長力が武器のハーツクライ産駒。夏を越しての上昇度は、計り知れない。名手も「短期間で随分パワーアップしている。全体的な感じがね」と、その背中から変貌ぶりを実感。昆師は「思っているよりパワフルさが出てきた。芯が入ってきたんだろうね」と目を細めた。

 ダービー馬レイデオロを始め、強敵ぞろいの一戦。本番の菊花賞(G1、芝3000メートル、10月22日=京都)へ弾みをつけるためにも、見せ場以上の結果を残す。【木村有三】

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