ダービー馬レイデオロ(牡3、藤沢和)が、菊花賞トライアルの神戸新聞杯(G2、芝2400メートル、24日=阪神、3着までに優先出走権)から始動する。夏を充電期間にあて、心身共にリフレッシュ。来るべき古馬との戦いに備えて、まずは3歳世代最強馬の力を見せつける。

 ダービー馬はひと夏を越して貫禄を増した。背丈が伸び、筋肉の厚みも加わった。藤沢和師の表情にも自信がにじみ出ている。「体は10キロぐらい増えているかな。いい夏休みだった。1週前追い切りは、ゴール過ぎに前にいる馬に並べるイメージ。ひとりでガンって行かないし、落ち着いていていいんじゃないか。牧場でも順調だったし、戻ってきてからも調整はしやすい」と目を細めた。

 早い段階から、秋の始動戦は神戸新聞杯と決めていた。ダービーで2着だったシンボリクリスエス、ゼンノロブロイという厩舎の大先輩も秋はここからスタートした。「あの時みたいに阪神の2000メートルではなくなったけど昔からフェアなコース。それは外回り2400メートルになっても同じだと思う。あまり器用な馬ではないけど、セントライト記念のある中山よりは遠いけど、大きいコースで走らせたい」。まぎれのない実力勝負は、望むところだ。

 7月に秋のローテを発表した時は次走はジャパンCが有力だった。ただ現時点ではいろいろな可能性を残している。「凱旋門賞は間に合わないだろうけどね」と冗談を交えながら「この後のことはまず競馬を使ってから考えますよ。ジャパンCも天皇賞・秋も菊花賞もあるから何とも言えないけど、秋は何戦も走らないから。まずは休み明けの競馬で無事に走ってほしい」。いずれにせよ、目指すのは現役最強馬。まずは、3歳世代NO・1をあらためて証明する。【高木一成】

<ダービー後のレイデオロ>

 ◆6月1日 福島県のノーザンファーム天栄に放牧。

 ◆8月23日 美浦トレセンに帰厩。

 ◆8月27日 帰厩後、初時計。坂路で4ハロン59秒2-14秒3。

 ◆8月30日 坂路で4ハロン55秒8-13秒4をマークし、神戸新聞杯へ本格始動。

 ◆9月6日 ウッドで初時計。5ハロン70秒0-12秒8。

 ◆9月13日 五十嵐騎手が乗って、1週前追い切り。ウッドで4ハロン53秒2-12秒7をマーク。

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