<フォワ賞>◇10日(日本時間11日)=仏シャンティイ◇G2◇芝2400メートル◇4歳上◇出走6頭◇1着賞金7万4100ユーロ(約963万円)

 海外遠征初戦に挑んだサトノダイヤモンド(牡4、池江)は、4着に敗れた。2番手から絶好の手応えで直線を向いたが、自慢の末脚は不発に終わった。クリストフ・ルメール騎手(38)と池江泰寿師(48)は休み明けの影響を認めつつ、重馬場を大きな敗因に挙げた。凱旋門賞(G1、芝2400メートル、仏シャンティイ=10月1日)まで3週間。浮かび上がった課題を解消し、本番で巻き返す。

 本番を前に、課題がはっきりと見えた。日本馬初の凱旋門賞制覇を狙うサトノダイヤモンドは、前哨戦のフォワ賞で6頭立ての4着に終わった。池江師は「今日は重い馬場と後続馬に乗っ掛けられたことが影響しました」とコメント。左後肢の蹄冠を出血する不運はあったにせよ、結果を出すことはできなかった。

 世界の頂点に立つには、欧州の芝への適応が急務となる。ルメール騎手も「馬場がとても重かったことも影響したと思う」と、馬場を敗因の1つに挙げた。戦前に自らが「大きな馬だけど、ディープインパクトの子だし(欧州の)重い馬場でどうかは分からない」と指摘した不安が、図らずも的中した形だ。

 フォワ賞当日のシャンティイの芝は、日本でいう重馬場。ペネトロメーター(※)の計測値は3・7で、同場の今年の全開催日(34日間)で2番目に悪かった。最も悪かった3日(3・8)から回復はしたが、かなり力を要する馬場には変わりない。ちなみに、マカヒキが出走した昨年のニエル賞と凱旋門賞は3・1。日本なら良馬場で、この日よりも格段に良好だった。

 レース後、池江師は英レーシングポスト電子版に「(敗因は)状態か馬場かと言われれば、その両方。馬に異常がなかったことにはほっとしている。負けてしまったことは馬の精神面に影響しないか心配だが、欧州の馬場を経験できたことは大きい」。昨秋の初戦、神戸新聞杯(1着)も首差の接戦。渡仏後の調整も順調だったとはいえ、天皇賞・春3着以来の影響もあった。

 「今後さらに馬場が緩くなる可能性があるし、これ以上馬場が悪くなると厳しい」(同電子版)。池江師は冷静に現実を見つめつつも、「今日の結果をしっかり分析し、本番につなげたい」と決意を新たにする。例年通りなら凱旋門賞当日は仮柵が撤去され、グリーンベルトが出現。たたいた上積みと絶好の馬場状態のお膳立てがあれば、世界と戦える能力はある。あと3週、ダイヤモンドの逆襲を、日本のファンは信じている。

 ※フランスの馬場状態 円すい形の測量機器(ペネトロメーター)で地盤の硬さを測定し、10段階に区分する。数値が3・0~3・2で、10段階で4番目の「GOOD」が理想とされている。10日のフォワ賞は3・7で6番目の「SOFT」。エルコンドルパサーが2着に入った99年凱旋門賞は5・1で最も重い10番目の「VREY HEAVY」だった。

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