<京成杯AH>◇10日=中山◇G3◇芝1600メートル◇3歳上◇出走15頭

 初コンビの田辺裕信騎手(33)に導かれた1番人気グランシルク(牡5、戸田)が、鮮やかに重賞初制覇を果たした。勝ち時計は1分31秒6。最速33秒4の末脚で直線大外から豪快に差し切り、2着に1馬身3/4差の完勝劇。サマーマイルシリーズ最終戦を制し、ウインガニオンと同点でシリーズ王者に輝いた。11月19日京都のマイルCS(G1、芝1600メートル)を目標に、今後のローテを組む。

 本格化を告げるグランシルクの末脚だった。マルターズアポジーが粘り込みを図る直線、大外から赤い帽子が別次元の脚で伸びてきた。重賞で2着2回3着2回の善戦マンが、上がり3ハロン33秒4の決め手を発揮し、2着に1馬身3/4差をつけた。テン乗りで能力を引き出した田辺が「もたもたする印象だったので早めに追い出したけど、最後はいい脚を使ってくれた」と絶賛すれば、戸田師も「すべてがうまくいくと、こんなにあっさり勝てるのかな。声を出す暇もなかったです」と笑った。

 鞍上は14年クラレント、15年フラアンジェリコに続く、このレース3度目の制覇。1番人気の重圧などみじんも感じさせず「ポッといい馬に乗せてもらえたし、サマーマイルシリーズ優勝の権利があることも気になっていた。ハナヘ行く馬、追いかけていく馬が予想できたので競馬がしやすかったですね」と、ひょうひょうと言ってのけた。

 秋の開幕戦を快勝し、惜敗続きに終止符を打った。ステップ戦を挟んで、マイルCSへ。戸田師は「同点だけどシリーズ王者になることができた。(今後は)騎手、オーナーと相談して慎重に決めたい。ブレイクランアウトの近親でNHKマイルC(5着)では1番人気に支持された馬。大きい舞台を走らせたいと思います」と次なる大舞台をにらむ。次走以降の騎手は未定だが、田辺も「賞金を加算できて、胸を張っていける。関東のマイルの最前線で走っていける」と太鼓判を押す。初タイトルと夏の王者の称号を手に、グランシルクのG1制覇への道が始まった。【木南友輔】

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