日本競馬界の悲願達成へ、試金石となる一戦だ。G1・2勝馬サトノダイヤモンド(牡4、池江)が、10日シャンティイのフォワ賞(G2、芝2400メートル)で海外初陣に挑む。本番の凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月1日)と同舞台の前哨戦。日仏を知り尽くす鞍上のクリストフ・ルメール騎手(38)が胸の内を明かした。

 今週日曜のシャンティイで、頂点への道が見えてくる。近いのか、遠いのか。易しいのか、険しいのか。日本代表サトノダイヤモンドにとってフォワ賞は、単なるたたき台や顔見せなどではない。本番を占う試金石となる一戦だ。新馬戦から手綱をとるルメール騎手は、すっかり上達した日本語で見通しを示した。

 ルメール フォワ賞で凱旋門賞がイメージできる。シャンティイでの走りを見てみないと。

 今春のパフォーマンスは本来の姿ではなかったとみている。前走の天皇賞・春では3着。それでも悲観はしていない。

 ルメール 3200メートルはちょっと長かったと思う。いっぱい頑張ったけど、キタサンブラックが強かった。(昨年末の)有馬記念がハードレースで、春はトップコンディションじゃなかったのかも。まだ成長もあるし、秋はトップコンディションになる。

 前走後は十分な間隔をとって成長を促され、満を持して世界デビューを迎える。名手が挙げるポイントは馬場状態だ。国内では道悪もこなしているが、海外でも同じように走れるかは未知数だとみている。

 ルメール 天気による。(シャンティイは)去年は硬くて速い馬場だったけど、雨が降ったら重くなる。9月はめちゃ暑い時もあるし、年によって違う。ダイヤモンドは大きな馬だけど、ディープインパクトの子だし(欧州の)重い馬場でどうかは分からない。

 簡単な挑戦ではない。日本の誇る最強馬たちが跳ね返されてきた高く厚い壁。自身も06年の首差2着(プライド)が最高だ。それでも、勝算はある。

 ルメール 彼は乗りやすいし、今は4歳で経験もある。心配はしてない。

 日本競馬史に残る永遠の輝きを求めて、頼もしき相棒とともに母国フランスの制圧に挑む。【太田尚樹】

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