10、11日の2日間、北海道・苫小牧市のノーザンホースパークで行われたセレクトセールは、史上最高の約173億円(税別)を売り上げた「サトノ」や「アドマイヤ」といった大御所が存在感を示した一方、(株)DMM.comなど、新たな風がセールを盛り上げた。

 「ホウオウ」の冠で知られる小笹芳央(おざさ・よしひさ)オーナーも、その1人だ。初日の1歳馬部門でダービー馬レイデオロの近親ガールオンファイアの16(牡、父キングカメハメハ)を1億8000万円、ハーツクライ産駒で昨年のオークス3着馬ビッシュの半弟バランセラの16(牡)を1億3500万円で落札。2日目の当歳馬部門を合わせ、落札頭数は9頭に達した。

 ワンアンドオンリーが優勝した14年ダービーを、知人に誘われて東京競馬場で観戦。13万大観衆の熱狂した一戦に感動し、馬主となった。ホウオウパフュームで挑んだ今年のオークスがG1初出走。

 そんな新進気鋭のオーナーは、どんな基準で馬を選ぶのだろうか? 返ってきた答えは「顔」だった。

 「まずは血統。トモがどうだとか、馬の形がどうだとかは、私には分かりませんから、調教師の先生などからアドバイスをもらいます。最後の決め手となるのは馬の顔つきです」

 本業は、コンサルティング業を中核とする企業経営者。仕事柄、数多くの人間に接してきただけに、なるほど顔つきを重視するのも納得だ。ただ、馬は人間以上に一筋縄ではいかない。「人は顔を見れば分かるんですけど、馬は分かりません」と苦笑い。それでも、走る馬には特徴があるという。総じて美男美女だという。「キタサンブラックなんてそう。すごいイケメンだと思いませんか?」。

 そんな小笹オーナーが、落札馬の中で文句なしのイケメンというのがバランセラの16だ。「スッとした顔つきで、目つきも鋭い。アスリートに例えればダルビッシュ投手みたいですよね」。海を渡った日本の大エースのように、世界へと羽ばたくか。夢は広がるばかりだ。【鈴木良一】

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