<目黒記念>◇28日=東京◇G2◇芝2500メートル◇4歳上◇出走18頭

 8番人気の伏兵フェイムゲーム(せん7、宗像)が差し切った。勝ちタイムは2分30秒9。ルメール騎手は4R、ダービーに続くこの日3勝目で、うれしい1日を締めた。馬は14、15年ダイヤモンドS、14年アルゼンチン共和国杯と合わせて、84年のグレード制導入後初めて、東京競馬場の平地2500メートル以上の重賞完全制覇を達成した。

 最後までルメール騎手の日だった。直線ラスト100メートル、窮屈な位置から馬群を割った1番人気ヴォルシェーブの勝利かと思われた瞬間、その外からフェイムゲームが一気にかわした。上がりタイムはメンバー最速の33秒9。近走内容からやや力を落としたかと思われていた7歳馬を、鮮やかに勝利に導いた。

 「この馬はたまに走りたがらず、頭を上げてしまうところがある。でも、今日はペースも速くて、この馬のスタミナを生かすにはちょうどいいレースになった」。テン乗りだがパートナーの特性は把握済み。「去勢して数戦して、体のバランスが戻ってきた」(宗像師)と上昇気配があったにせよ、鞍上の勢いが久々の重賞勝利を引き寄せた。

 JRAでの1日重賞2勝は、昨年の12月25日に続いて自身2度目。その時はレイデオロでホープフルSを勝ち、サトノダイヤモンドの有馬記念Vにつなげた。今回は同じレイデオロとダービー制覇に花を添えるように、伝統のG2を制した。「今日は特別な日。日本では1日に2つ重賞がある日はあまりないけど、去年に続いて2つ勝てましたね」。最後まで笑顔が絶えない1日になった。【高木一成】

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