菊沢厩舎3歳勢の3本の矢が、今週末をにぎわす。京都新聞杯(G2、芝2200メートル、6日)には、連勝中のミッキースワロー(牡)がスタンバイ。息子の菊沢一樹騎手は重賞初騎乗となる。

 親子タッグで重賞取りに挑む。連勝の勢いに乗るミッキースワローには、新馬戦からデビュー2年目の菊沢一樹騎手がまたがってきた。秋の菊花賞を見据えて、馬に京都を経験させる意味もあっての遠征。期待馬の将来を占う大事な一戦の手綱を、重賞初参戦となる息子に託した。菊沢師は「馬の癖とかも知っているからね。僕の方からオーナーにお願いしますって頼んで、了解してもらいました。重賞に乗せてもらえてありがたい」と、優しく目を細めた。

 強烈な末脚が武器だ。新馬戦は最後方から届かず5着に敗れたが、それも含めて3戦すべて最速上がりをマークしてきた。前走ひめさゆり賞は直線の短い福島だったが、中団からじわじわと位置を上げ、33秒台の末脚で抜け出した。「速い時計になった時にどうかなと思っていたけど、対応してくれた。上がりも速いし、強かったね」。2000メートル2分切りの実績は、今の京都の高速馬場で走るには頼もしいことこの上ない。人だけでなく、馬も親子の縁が絡む。父トーセンホマレボシは12年の京都新聞杯をレコードV。父が制した舞台で、自慢の決め手を発揮する。【高木一成】

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