<フローラS:追い切り>
オークストライアルのフローラS(G2、芝2000メートル、23日=東京、3着までに優先出走権)に出走するフローレスマジックは19日、ウッドコースの3頭併せで最先着した。先頭を気分良く走り、直線は内シルヴァーコード(古馬1000万)、外ラスカルグレイ(古馬500万)に挟まれる形。追いつかれて少し頭を上げる場面もあったが、最後までかわさせず、両馬に半馬身先着した。タイムは4ハロン53秒8-12秒8。木村師は「本当の意味で真面目でないところもあるので真ん中に入れた。ひと追いごとに良くはなっている」と話した。
全姉のラキシスは4歳秋のエリザベス女王杯、全兄のサトノアラジンは5歳春の京王杯SCが初重賞勝ちで、どちらもクラシックの頃は成長が追いつかなかった。「まだ体と心のバランスがかみ合ってない。奥手の血統だからね」。晩成型の面を考慮してか師のトーンは上がり切らないが、アルテミスS2着、クイーンC3着の実績は胸を張れる。樫への道を切り開けるか注目。