<厩舎別注目2歳馬:池江厩舎>

 6月から始まる2歳戦を前に、日刊スポーツでは今日19日から毎週水曜付で「POG2017厩舎別注目2歳馬」を連載する。新種牡馬オルフェーヴルやロードカナロアの初年度産駒が話題を集めるなか、第1回は先週の皐月賞でワンツーを果たした栗東・池江厩舎を特集。サトノダイヤモンドの半妹で、オルフェ産駒のマルペンサの15(牝)に大注目だ。

 「愛されし暴君」オルフェーヴルが、父としても席巻するのか。現役時代を手がけた池江師は、種牡馬としての可能性について「間違いなく走ると思う。いい血統の繁殖につけているし、産駒の出来を見てもいい」と太鼓判を押す。

 池江厩舎でのオルフェ産駒の注目はマルペンサの15(牝、馬名予定マルケッサ)。サトノダイヤモンドの半妹だ。「これはいい。(オルフェの父)ステイゴールド産駒の牝馬という感じで、能力がありそう。クラシックを目指せる馬。まだそんなにやんちゃでもないみたい」。秋以降のデビューをにらむ。

 オルフェの全妹となるオリエンタルアートの15(牝、父ステイゴールド、馬名予定デルニエオール)も話題の1頭だ。母の最後の子になる。「『女オルフェ』という感じ。今のところ気も悪そうではない。もう少し成長を促したい」。じっくりと育てる方針だ。

 ディープインパクト産駒も例年以上の豪華な顔ぶれだ。シャムロッカーの15(牡)は昨夏のセレクトセールで里見治オーナーが1億7000万円(税抜き)で落札。「510~520キロぐらいになりそう。馬格が雄大で迫力がある。血統も国際レベル」と活躍を見込む。同じ里見オーナーのソーメニーウェイズの15(牡)も同セール1億円超で「ディープ産駒らしくコンパクト。ばねの強さはウチの現2歳で一番。切れそう」と期待する。

 同セールで2億3500万円の超高額馬シャンパンドーロの15(牡)は夏の新馬戦も視野に入れる。「馬格にも恵まれてサトノダイヤモンドみたい。夏デビューもいけるかも」。先週の皐月賞でワンツーを果たした“池江軍団”は次世代も精鋭ぞろい。来春も主役を張りそうだ。【太田尚樹】

 ◆オルフェーヴルの新馬戦 10年8月14日、新潟芝1600メートルでデビュー。中団から直線で豪快に突き抜け、最後は内に切り込みながらも2着に1馬身半差をつけた。ゴール後、池添騎手を振り落とし、放馬。代名詞ともいえる荒々しさをこの時から見せていた。

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