G1に昇格した大阪杯(芝2000メートル)が4月2日、阪神競馬場で行われる。

 大志成就にはうってつけの舞台。昨年の覇者アンビシャスが、得意コースで悲願のG1取りを狙う。

 マッチレースだった。1年前、今をときめくキタサンブラックとのたたき合い。首差で制したのは、横山典騎手を背にまさかの2番手先行に出たアンビシャスだった。

 音無師は「去年は外枠(7枠9番)で乗りやすかったんじゃないか。スタートから2角まで折り合いに専念して、ジワッといいところにつけられた」と勝因を振り返る。ハナに行ったブラックの直後から。瞬発力勝負ならディープ産駒のアンビシャスに分があった。横山典の好騎乗だった。

 今回は福永騎手との初コンビ。近藤英子オーナーの勝負服では、06年にカンパニーを大阪杯勝利に導いている。同師は「実戦に行って乗り難しいところがある馬。後ろから、折り合いに専念する形が一番いいだろう。福永君に任せるよ」と直線勝負を示唆。「ある程度、流れてほしい」と展開に注文をつけるが、ブラック以外にも先行タイプが複数頭いて、絶好のハイペースになる可能性もある。

 最終追いは今日29日、福永騎手騎乗で行う。「併せ馬でビシッとやる。前回は反動が出ないように八分ぐらいだった」と師は渾身(こんしん)の仕上げを誓っている。G1“第1回”のタイトルは譲れない。【中西典章】

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