<毎日杯>◇25日=阪神◇G3◇芝1800メートル◇3歳◇出走8頭

 大混戦の牡馬クラシック戦線にまた1頭、新星が現れた。2番人気のアルアイン(牡、池江)が重賞初制覇を果たした。2番手から押し切り、最後は断然1番人気の僚馬サトノアーサー(牡)の猛追をしのいだ。4戦3勝として次戦は皐月賞(G1、芝2000メートル、4月16日=中山)へ。池江厩舎は2週連続重賞Vとなった。

 阪神外回り473・6メートルの直線を耐えに耐えた。520キロの雄大な馬体を躍らせ、直線入り口でアルアインが先頭に立つ。松山騎手は内ラチ沿いで何度も何度も右ムチを振るい、ひたすらに追った。はるか外から迫った僚馬サトノアーサーを半馬身差抑えてゴール。「『なんとかしのいでくれ』という気持ちだった。すごくいい馬。自在性があってどこからでも競馬ができる。ほんとに頑張ってくれた」と声をはずませた。

 超一流の素質を証明した。母ドバイマジェスティは米BCフィリー&メアスプリントの勝ち馬。サンデーレーシングでは総額1億円で募集された。池江師は「厳しい競馬だった。道中でプレッシャーをかけられて早めに来られた。止まるかと思ったけど能力の高さを見せてくれた。タイムも速い」と評価。2番手から抜け出す正攻法の競馬ができたのも収穫だ。

 距離延長で結果を出して、クラシックへの道を開いた。トレーナーは「次は皐月賞、ダービー。今日の競馬なら2000メートルは大丈夫」とゴーサインを出した。厩舎としてはワンツーフィニッシュに「うまく賞金をシェアできた」と笑った。次々と新たな名前が挙がる大混戦のクラシック。東上最終便に乗り込んで勇躍、中山へ向かう。【太田尚樹】

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