<フェブラリーS>◇19日=東京◇G1◇ダート1600メートル◇4歳上◇出走16頭

 M・デムーロ騎手が騎乗した2番人気ゴールドドリーム(牡4、平田)がG1初制覇を飾った。勝ちタイムは1分35秒1。中団から4コーナーで進出すると、直線で力強く抜け出した。首差2着にベストウォーリア、3着は1番人気カフジテイク。

 暮れのチャンピオンズCで2番人気に推されながら12着と大敗したゴールドドリームが、戦列復帰の今年初戦でいきなり大仕事をやってのけた。昨年のモーニンに続いてこのレースを制したM・デムーロ騎手は「チャンピオンズカップは駄目でした。テンションが高かったので出遅れて、とても悔しかった。(今日は)ずっと落ち着いていたし、ゲートでも大人しかった。すごくいい手応えで4コーナーも早めに動いて、直線はしっかり伸びてくれた。最後は物見をしたけど、余裕があったので問題はなかった。素晴らしい馬です」と愛馬をほめたたえた。

 ゴール後、手綱から両手を離して水平に広げる得意のヒコーキのポーズをつくり、裁決委員から注意を受けた。「ゴールの後、とてもうれしかったのでやってしまった」と苦笑しながら自分から報告した。東京新聞杯ブラックスピネル、京都記念サトノクラウンに続く3週連続の重賞勝ちをG1で見事に決めた。勢いは止まるところを知らない。

 ゴールドドリームを管理する平田修調教師は12年NHKマイルC(カレンブラックヒル)以来5年ぶりのG1勝利で通算2勝目。「仕上がりは十分できていた。パドックではチャカチャカしていたので、悪い方に出なければと思った。ダートの猛者がいるが、府中は力を発揮できるので、そこそこにはやれるのではとみていた。(本馬場への)先出しも考えたが、ミルコが前のレースに出ていたこともあり、検量室前でまたがって普通に馬場へ出た。スタートもうまく決められたので、道中もまれるシーンもあったけど大丈夫だと。外を回って上がってきたときは『来るな』と感じた。やっぱり走る。師匠(石坂師)の馬(ベストウォーリア)が来たけど、何とか勝てました。1年前にヒヤシンスSを勝ったときにG1を勝てる馬だと感じた。(18日亡くなった)ゴールドアリュール産駒として、偉大な種牡馬の後継に名乗りを挙げられるのは光栄。決してマイラーだと思っていないし、これからいろんなところへ挑戦したい」と話した。

 馬連(3)(9)1470円、馬単(3)(9)2520円、3連複(3)(9)(10)2140円、3連単(3)(9)(10)9240円。

 (注=成績、払戻金などは、必ず主催者のものと照合して下さい)

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