<追い斬り激論:フェブラリーS>

 フェブラリーS(G1、ダート1600メートル、19日=東京)の追い切りが15日、東西トレセンで行われた。混戦ムードが漂う今年は新興勢力の台頭か、実績馬が地力を示すか。追い斬り激論は、ともにG1初制覇を狙うゴールドドリーム(牡4、平田)とカフジテイク(牡5、湯窪)に辻、太田両記者が注目する中、岡本記者がベテランらしいひと言を・・・。

 岡本 今年は軸になる馬がいないように思う。混戦やね。

 辻 予想も難しいです。

 岡本 去年はモーニンとノンコノユメが中心で、その通りの競馬。これまでもそういう馬がいたけど、今は戦国時代。穴馬を狙った方がいいんちゃうかな。

 太田 お、辻の出番か。

 辻 楽しみになってきました。追い切りはゴールドドリームが良かったと思います。

 太田 2週連続でM・デムーロ騎手が乗ってたな。1週前は坂路でやって、最終追いはCウッドで6ハロン81秒3-11秒7。

 辻 リリーウイナー(古馬1000万)を追走し、結構外を回って直線に入りましたけど、あっさりと1馬身半先着。大きなフットワークで走りがダイナミックでしたし、迫力がありました。調教をつける堀部助手は以前から「重厚感がある」と言っていましたが、さらにたくましくなってきたように思います。


 太田 とはいえ、前走のチャンピオンズCでは12着に大敗。どうかな・・・。

 辻 前走は中2週とレース間隔が詰まっていて、テンションが上がっていたようです。M・デムーロ騎手も「まだ若いし、これから楽しみ。とってもいい馬」と話していて、ポテンシャルは相当に高いはず。状態も申し分なく、平田師は「いい時計だったし、しまいもしっかりしていた。これで仕上がる」と話していました。ところで、太田さんはどの馬が気になりましたか。

 太田 カフジテイクやな。1週前追い切りで、これは! と思った。

 辻 ビビッときたわけですね。どんなところが。

 太田 前走の根岸Sからここまで中2週で、東京への輸送も2回連続。そのローテの中で、1週前に坂路で4ハロン53秒6-12秒9とやれていた。ビッシリやれるのは体調のいい証拠やし、まさに充実一途。

 辻 確かに、この日も津村騎手がまたがって坂路で4ハロン52秒1-12秒4。湯窪師は「無理して出た時計ではないし、具合はいいと思う。動き自体は良かったし、いい状態」と。

 太田 今回は2度目のG1挑戦になるけど、こわごわやるんじゃなくて、手加減なしに調教されている。攻めの調整は魅力的。福永騎手が(負傷で)乗れなくなったのは残念やけど、乗り慣れている津村騎手が乗れるのも大きいと思う。

 辻 4歳のゴールドドリーム、5歳のカフジテイク、どちらが勝ってもG1初制覇。やっぱり今年のフェブラリーSは新興勢力が台頭するムードですね。

 岡本 実績馬も忘れないこと! アスカノロマンは1年前、東海S1着から本番で3着。今年の東海Sでは8着やったけど、力を出し切れていない分、具合もいいみたい。侮らん方がいいで。

  1. お得な新入会プラン登場! 競馬情報サイト【極ウマ・プレミアム】
  2. 競馬予想に【ニッカンAI予想アプリ】