17年初の東京開催の開幕週メインは、根岸S(G3、ダート1400メートル、29日=1着馬にフェブラリーS優先出走権)が行われる。注目は全5戦を東京で走り、4勝2着1回のベストマッチョ(牡4、手塚)だ。休み明けでの重賞初挑戦だが、未知の魅力は十分ある。

 その実力が試される。5戦しか経験していないが、ベストマッチョは3着以下がない。昨年2月6日、今回の条件と同じ東京ダート1400メートル戦で新馬勝ちし、通算4勝2着1回。オープン入り後初のレースがいきなり重賞だが、底を見せていないだけに期待は広がるばかりだ。

 陣営も状態に自信を持つ。手塚師は「今までで一番状態がいい。冬場とは思えないほど毛づやがいい。レースで淡泊さがないのもいい」と絶賛するほどだ。2週前追い切りでは準オープン馬に4馬身、1週前追い切りでは古馬500万に2馬身先着と態勢は整いつつある。

 重賞の舞台にたどり着くまで、調整には慎重さを擁した。「爪が薄く、弱いところがある」(手塚師)ため、レース数をこなせなかった。今でも特殊な接着剤を使って装蹄している。ただし「今は歩様がいい。重賞だし胸を借りるつもりでいきたい」と不安はない。22日の東海Sを関東馬のグレンツェントが制し、フェブラリーSの主役に名乗り出た。同じく本番への出走権のかかるこの一戦で、どこまで走れるか注目だ。

 昨年モーニンで制した馬場オーナーにとっては連覇がかかる。今回の主役候補ベストウォーリアも同オーナーの所有馬。重賞5勝のウォーリアは確かに格上だが、4歳のマッチョには未知の魅力がある。【三上広隆】

 ◆馬場オーナーと手塚師のコンビ アジアエクスプレスで13年朝日杯FSを制した。この勝利が馬場オーナーのJRAのG1初制覇。その後もアジアエクスプレスは翌年のレパードSを勝った。同馬の半弟アジアハイウェイも馬場オーナーの所有で手塚厩舎に所属している。

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