<東海S:追い切り>

 日曜の中京メインは東海S(G2、ダート1800メートル、22日)。関東馬グレンツェント(牡4、加藤征)が18日、美浦ウッドコースの3頭併せで万全の態勢を整えた。昨年暮れの師走Sを制してダートでは8戦5勝、2着2回と底を見せていない。今年はここをステップに、G1取りを狙う。

 実戦さながらの3頭併せだ。横山典騎手が手綱を取ったグレンツェントは1馬身前にランディングバース(古馬1000万)、1馬身後ろにシャドウウォリアー(3歳未勝利)を置き、スタートを切った。あえて真ん中に入れた意図を加藤征師は「今回はテン乗りだからね。追いかける時と、後ろから来られた時の感触を、ジョッキーにつかんでほしかった」と説明した。

 直線は馬なりの2頭に対して、いっぱいと手応えは見劣ったが、もともとウッドコースでは動かないタイプ。外ランディングバースに出られてからが、しぶとかった。最後はきっちり盛り返して併入。5ハロン68秒7、上がり39秒7-13秒5なら及第点だ。「しっかりと負荷をかけた。息遣いも良かったし、状態はいい」と師。仕上がりに不安はない。

 師走Sから東海Sは予定のローテ。昨夏のレパードSで初重賞制覇を飾った後も、無理せず相手を見ながら番組を選んできた。そこには陣営の「ダートは芝以上に経験が物を言う」との思いがある。オープン特別で段階を踏みながら高みへ。機は熟した。みやこSではアポロケンタッキーと接戦した実績もあり、4歳初戦で「新ダート王」候補に名乗りを上げる。【水島晴之】

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