<京成杯>◇15日=中山◇G3◇芝2000メートル◇3歳◇出走15頭

 1番人気のコマノインパルス(牡、菊川)が、重賞初勝利を飾った。後方待機から外に持ち出し、最後の直線で堂々と抜け出した。勝ちタイム2分2秒5。次走は未定だが、予定通りクラシック戦線に進む。

 3角過ぎからスパートをかけると、コマノインパルスが力強く反応した。田辺騎手はそこから追い通し。直線半ばで先頭に立ったが、後ろからガンサリュートが迫ってくる。激しく手綱をしごく中、首差抑えてゴールに飛び込んだ。

 田辺騎手は「前走が実力じゃない。そういう結果が出せて良かった」と言い切った。昨年12月の葉牡丹賞は9番人気でレイデオロの2着。だが、勝ちを目指していた陣営にとっては不満だった。今回は究極の仕上げで挑んできた。鞍上が「ここ2週強めに追っていたので、馬がカリカリとしていた」と言えば、菊川師も「きっちりとつくったせいか、馬に気持ちが入ってしまい、心配していた。レースではそんなそぶりはなかった。騎手の手腕でしょう」と鞍上に感謝した。

 なぜそこまでの仕上げで臨んだか。菊川師は「今回は勝ちたかった。それはどうしても皐月賞、ダービー、菊花賞に出走させたかったから」と明かす。重賞初制覇により、賞金面でほぼクリア。今後のローテーションは未定だが、「まだまだ伸びていく」(菊川師)。クラシック主役の1頭に名乗りを上げた。【三上広隆】

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