15年の年度代表馬で、国内外のG1・6勝を挙げたモーリス(牡6、堀)の引退式が15日、中山競馬場のパドックで行われた。
最終レース後にも約2000人のファンが集まった。今回の引退式は、初めての試みとして抽選で選ばれたファン30人が同馬との記念撮影会に参加した。モーリスの顔をなでた後、感極まって涙ぐむ女性もいた。オーナーの吉田和美氏は「今までにない形の引退式ができました。理性も知性も兼ね備えたモーリスに似た走る子を出してくれることを心待ちにしたい」とあいさつした。
引退レースとなった昨年12月の香港カップなどG1・4勝の手綱を取ったR・ムーア騎手は「ずばぬけた馬体の持ち主でした。レースではこちらの意のままに走ってくれて、常に全力を出し切ってくれました。第2の人生も必ず成功すると思う」とビデオメッセージを寄せた。
戦績は18戦11勝(うち海外3戦3勝)。