<追い切り激論:京成杯>

 今週の中山メイン、3歳馬による京成杯(G3、芝2000メートル、15日)の追い切りが11日、東西トレセンで行われた。好評「追い斬り激論」は美浦で4記者が激突。博識で知られる岡山部長補佐はホープフルS2着のマイネルスフェーン(牡、手塚)で鉄板と主張したが、水島、栗田、木南の各記者は大反発。それぞれが気になる馬を主張した。大混戦らしく、記者たちの狙いもばらばらで・・・。

 岡山 1月の京成杯といえば、太古の昔からマイネル軍団と相場が決まっておる! 過去10年を見ても08年にマイネルチャールズが勝ち、12年にはマイネルロブストが2着。14年には岡田繁幸オーナーのプレイアンドリアルが勝っておる。さかのぼれば、00年にマイネルビンテージが勝ち、04、01年、92年、87年と軍団の馬が2着。今年はホープフルS2着のマイネルスフェーンで決まりじゃな。

 木南 岡山さんは去年の有馬記念で「太古の昔から有馬といえば荒れると相場が決まっておる!」と大号令。部員に穴馬探しを命じたけど、結果は1-2-3番人気の堅~い決着でした。全くあてになりません。

 水島、栗田 その通り。

 岡山 な、なんじゃと!? 今朝の追い切りはウインヴォラーレ(古馬1000万)と坂路で併入。派手さはないが、最後までしっかり伸びていた。時計も4ハロン53秒1-12秒9なら文句なしじゃ。手塚師も「変わらず順調。使いながら良くなっている。体も少しずつ増えているし、チャンスはある」と自信の表情じゃった。

 木南 いや、連戦の疲れが感じられて、僕には馬体が小さく見えましたよ。

 岡山 では、どの馬が良く見えたのじゃ?

 木南 イブキですね。ウッドでシルクブルックリン(古馬1000万)を追い掛け、ゴールでは1馬身先着。手綱を取った柴田善騎手のコメントです。

 柴田善 気持ちが入っていい動きだった。自分から前をかわしに行ったし、フットワークにも余裕があった。すごく良かったよ。

 木南 続いて奥村武師。

 奥村武師 先週と反応が違ってシャキッとした。以前は子供っぽかったが、今はどっしりしてきた。

 木南 師は「ライジングリーズン(フェアリーS勝ち)やホウオウパフューム(寒竹賞勝ち)にも劣らない」と話していました。すごい自信ですよ。

 水島 俺もイブキはいいと思う。ただ、それ以上に良かったのがコマノインパルスだな。ウッドでタイセイブラスト(古馬500万)を大きく追走し、3馬身先着。軽い走りをする馬で、抜け出す時の脚が抜群。内に入った瞬間に前に出ていたよ。手綱を取った田辺騎手の話だ。

 田辺 気持ちが入ってきた。早めに前に取りついたし、先週よりも息遣いが良かった。初戦と2戦目で違うレースができたように、流れに合わせられるのがこの馬の強みだね。

 木南 僕もコマノはいいと思いますよ。

 岡山 穴党の木南にして珍しく、今週は比較的手堅いところから入るのぉ。

 栗田 それじゃ、俺が穴馬を紹介しよう。アサギリジョーだ。先週の寒竹賞にも登録があったが、あえてこちらにぶつけたきた。軽めの攻めは予定通り。相沢師は「(2走前に破った)マイネルスフェーンが人気になるなら、うちのもチャンス」と強気だったぞ。このレースは穴だ。

 水島、木南 太古の昔から京成杯といえば荒れると相場が決まっておる!

 岡山 いや~ん、あんまりいじめないで。

 ◆荒れる京成杯 過去10年で1番人気はわずかに2勝。過去4年の勝ち馬の人気は7、5、3、5番人気と波乱の傾向が強まっている。昨年は5番人気プロフェットが勝ち、2着は7番人気ケルフロイデ。馬連7460円の高配当だった。

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